2月9日に行われた第76回多摩センター健康セミナーは、当日雪が降りましたが、開演時には席が埋まり、多くの方にご来場頂きました。今回は田村クリニックと南大沢メディカルプラザで診療している、糖尿病・脂質代謝内科の高橋行広医師が登壇し『“糖尿病治療”新しい治療薬を中心に』と題して講演いたしました。 　内容は“そもそも糖尿病とはどんな病気なのか”という基礎知識から合併症などを紹介。血糖管理の成否は合併症予防に大きく影響するため「良質な血糖管理をすることが大切」と説明しました。血糖管理のポイントとしては①早期からしっかりと行う、②食後血糖上昇を抑える、③低血糖を起こさない、④体重増加を起こさないことを挙げていき、良質な血糖管理を行うことで糖尿病患者の寿命延長に大きな差があると解説しました。また、良質な血糖管理に期待できる、近年登場したインクレチン製剤・SGLT2阻害薬を使った治療効果を説明していきました。質疑応答でも糖尿病や薬について多くの質問が寄せられ、1つ1つ丁寧に回答しました。