医療法人社団 めぐみ会

ドクターズコラム
Doctor's Columns

2011年04月01日

家で血圧を測りましょう!

血圧は身近な問題で、テレビの健康番組でもよく取り上げられる話題です。 さて、皆さんは血圧を自分で測っていらっしゃるでしょうか?  一度脳梗塞や心筋梗塞を起こされて痛い思いをした方はしっかり測られるのですが、まだ大した症状も出てない方は、家で血圧を測ることは少ないと思います。  また、中には、血圧を測るとかえって気になってしまい血圧が上がるので、あえて測りませんという方もいらっしゃいます。 お気持ちはわかりますが、ここでは声を大にして言いたいと思います。  

「家で血圧を測ってください!」  

血圧を測ることは、現在の健康のバロメータになります。これは主治医のためではなく、皆さんのためであります。冷静に客観的に、ご自身の血圧を把握しましょう。 

それではいつ測るのが良いのでしょうか? もし、一日一回の測定なら、起床時が良いのです。人間というのは、朝起きる前から少しずつ血圧が上がり始めます。これは体が目覚めるための準備を行っているので、早朝は誰でも血圧が高くなりやすい時間帯なのです。  その結果、早朝は脳卒中や心筋梗塞が起こりやすい時間帯にもなっています。 特に目が覚めてから一時間以内の発症は、群を抜いて多くなっています。ですので、血圧測定のポイントは、起きてから一時間以内に測ること、ただし朝食や朝の薬を飲む前に測定すること、排尿は済ませてから、1~2分座って安静にしてから測ります。 

できるだけ同じ時刻に測るのが望ましいのですが、少々ずれても構いません。 ただ、時刻と心拍数も一緒に記録しましょう。測る腕は利き腕の反対が原則。けれど、左右の差が大きいときは高いほうで測りましょう。何回も測るとばらつくことがあります。その場合は全てを記入するか、3回測って真ん中の値を記入してください。 

血圧測定は、オリンピック選手のような元気な方でも体調管理のために行っていますので、一般の皆さんもぜひ自分で測られることをお勧めします。

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