検査でわかること

健診の主な検査項目と検査目的

自覚症状がなくても、検査項目に異常があった場合は、生活習慣の改善に努めましょう。検査結果が基準値の範囲であっても、年々数値が悪化している場合は注意が必要です。その変化をみるためにも、年に1回は健診を受けましょう。

一般検査内容

 

検査項目

この検査でわかること
肥満 BMI

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

22が最も病気が少ないと言われています。
腹囲 内臓脂肪が過剰にたまると、標準体重であっても糖尿病・心筋梗塞・脳卒中などを引き起こしやすくなります。
高血圧 血圧 収縮期血圧は心臓から血液が送り出される時の血圧で、拡張期血圧は血液が心臓に戻る時の血圧です。高血圧が続くと動脈硬化を招きやすくなり、心筋梗塞や脳卒中を引おこす要因になります。 喫煙や肥満、塩分の過剰摂取で上昇します。
腎臓 尿蛋白 腎臓に障害が起こると尿中に漏れ出てくることがあります。
肝臓 AST(GOT)

ALTの大半は肝機能に含まれこの数値が高いと肝臓障害が疑われます。

ASTとALTの数値を比較することで、肝機能の異常の原因を推測することができます。

ALT(GPT)
γ―GTP

肝臓や胆道に問題が生じた場合に、血液中に増加します。

特に飲酒による肝障害の場合に増加します。

脂質異常症 中性脂肪 主にエネルギーとして利用され、あまりは脂肪として体内に蓄積されます。食べ過ぎ、肥満によって数値が高くなり、動脈硬化の発症・進行を促進します。
HDL
コレステロール
善玉コレステロールともいい、血管内の悪玉コレステロールを取り去り、動脈硬化を予防します。有酸素運動などで増加し、肥満や喫煙により減少します。
LDL
コレステロール
悪玉コレステロールともいい、量が多くなると血管内に付着してたまり(プラーク)、動脈硬化を進行させます。プラークが破裂すると、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。
糖尿病 血糖 血液中のブドウ糖のことで、血糖値が上がるとすい臓から分泌されるインスリンというホルモンが血糖値を下げようとします。インスリンが不足したり作用が足らないと血糖値は下がらず、高血糖と判定されます。
HbA1c 過去1~2か月の平均的な血糖の状態を調べることができます。
尿糖 尿中に含まれるブドウ糖の事で血糖値が高くなると糖が尿に漏れ出てきます。

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪肥満(内臓に脂肪が蓄積するタイプの肥満)に加え、血糖、脂質異常、高血圧が複数みられる状態をいいます。


メタボリックシンドロームの判断基準

内臓脂肪が蓄積する主原因は、日常の飲食でエネルギーを多く摂り過ぎている事や、身体活動量の不足により消費エネルギーが少ないことです。そして、内臓脂肪型肥満は、高血糖、脂質異常、高血圧を引き起こす共通の引き金のひとつにもなっています。